マスミ・メガネ(@masumi_megane)です。
今回は、ライブレポートになります!
3/28(水)にライブハウス”高田馬場CLUB PHASE”の17周年記念の祝して開催されたライブイベント、
『CLUB PHASE 17th Anniversary Special New Age Connection-vol.13-』
に行ってきました!
これがなんと、
シナリオアート / uchuu; / UNIDOTS / asobius (O.A)
という豪華すぎるスリーマンイベント!!
全部!好きな!バンド!
これは行かないという選択肢はありませんでしたね…。
では早速、レポートしていきましょう!
”圧倒的”歌姫を有する UNIDOTS
フロアへの入り口を開けた途端、耳を貫く美声。
バンド ”イツエ” の時代から変わらぬUNIDOTSのヴォーカル”瑞葵”の圧倒的な歌唱力に一気にその世界観へと引き込まれます。
イツエの時代とはまた違う、顔を見せるそのUNIDOTSの世界観は同じヴォーカルを有しているバンドでありながら全くの別物。
時に荒々しく、時にポップに…目まぐるしく変わる楽曲の表情は観客を飽きさせず、常にその世界観に引き込み続けます。
曲間もUNIDOTSのスタイルを崩すことなく、UNIDOTSであり続けるメンバーを見て、UNIDOTSというバンドに対するブランディングも垣間見え、まさしくそれは”プロ”の文字が相応しいものでした。
「これまた独特な世界観…そして圧倒的な歌唱力…素晴らしいな…」
と感動に浸りながら、ふと周りの観客に目をやると、
そんなUNIDOTSの世界観に引き込まれた観客は、食い入るように彼女たちを見つめ、その世界観に耳を沈めて聴き浸っていました。
本当に素敵な空間…。
ただ、個人的に惜しいと感じる点もちらほらと…。
ある種、一つ完成されていたイツエの時代を知っていると、
正直、バンドとしての演奏のクオリティーにはまだ余力があるという印象。
バンドアンサンブルの中で、ヴォーカルの声が掻き消されてしまったり、ベースとギターの音が喧嘩をしてしまっている場面も伺えました。
とは言え、UNIDOTSのベーシスト、コンノツグヒトのベースプレーは最高でした!
これもUNIDOTSの強みの一つ。
使用しているベース恐らく、YAMAHAのSBVシリーズの5弦ベース。
端的に言って、これはかなりの変態(誉め言葉)。
YAMAHAのSBVシリーズのベースと言えば、スーパーカーやPOLYSICS、ねごとのベーシストが使用していたことでも有名なベース。
通常の形とは異なる姿のベースで生産終了しているだけでなく、それの5弦!?しかも、恐らくあれは改造済み…。
ゴリゴリした攻撃的な音が特徴的な暴れ馬的なベースでありながら、音の差し引きがしっかり計算のうえ、使いこなす姿は流石の一言。
実は、僕自身もこのSBVシリーズのベースを持っていたことがあるのですが、音作りの面ではかなり苦労しました…本当にすごい!
そして圧倒的変態!!(※ベーシストに変態は誉め言葉です。)
バンドとしての伸びしろを残しつつも、とにかく曲が大変素晴らしく、
ここから更に磨かれて大成していくのが実に楽しみなライブでした。
次なるステップへ!早くも進化を魅せた uchuu;
『uchuu,』から『uchuu;』へバンド名を改めたばかりの彼らの演奏が始まると、
さっきまでとは打って変わって、一気にuchuu;の世界観がライブ会場に広がります。
”静”の楽曲から”動”の楽曲へ。
音源のクオリティそのままに、ライブ感を足した最高のパフォーマンスに引き込まれ、
気づいたら足でリズムを取り、身体を揺らしています。
曲の間奏で、uchuu;のヴォーカルのKが放った
「自分たちの楽しみ方で、楽しんでください!」
という言葉をきっかけに、別のバンドを目的にライブに来ていて、uchuu;の音楽を初めて聴く人も巻き込み、会場の空気は更に盛り上がりをみせます。
ちなみに、この言葉、実は、僕がこのuchuu;というバンドを好きになったきっかけでもあります。
「盛り上がれ!!」
みたいなバンドありますよね。
理解はできるんですけど、そういうのが苦手な僕からすると、盛り上がることを強制されてる感じが個人的に好きではなく、
かえって嫌な気持ちになってしまうこともあったのですが、
初めてuchuu;のライブを観に行ったときに、これを言われて
「あ、自分なりの楽しみ方で良いんだ…。」
とほっとして、心からライブを楽しめたんですよね…。
今回もその言葉は会場の観客を素直に楽しませる環境作りに一役かったみたいです。
”ライブハウスが好き!”
そんな気持ちを爆発させ、気持ちとパワーが込められた演奏に終始、目と耳、そしてリズムを刻む身体を奪われ良い意味で一瞬のライブでした。
ライブも後半戦、演奏された楽曲は2nd E.P. 『WHITE』からの楽曲が多く、
旧曲も聴きたいな…と思っていたら、
流石、
期待を裏切らない!!
締めの一曲に『HAPPY』を演奏してくれました!
一番好きな曲を一番最後に聴けたときの感動ったら、もうたまらないです…。
バンド名を改め、新たな一歩を踏み出したからか、
バンドもライブも何かこう一つ更に垢ぬけた印象で、こっからどうなっちゃうんだろう?という期待感が膨らみました。
早く、次のライブにも行きたい!
その楽曲は、まるで絵本の一ページ。シナリオアート
ライブ終盤戦。
最後のバンドはシナリオアート。
前から感じていたのですが、このバンドの楽曲は聴いていて、
本当に絵本や小説を読んでいるのではないかと錯覚するよなファンタジー性と表現すべきなのだろうか、
何か不思議な感覚にさせられます。
それは今回のライブも例外ではありません。
シナリオアートの特徴でもある、男女ツインボーカルが気持ちよく会場に響き渡り、
場の空気間を一気にシナリオアート色に染め上げます。
ドラム&ヴォーカルのクミコの芯のある真っすぐな歌声とギター&ヴォーカルのハヤシコウスケの優しく包み込むよな温かい歌声が交差する空間は、本当に独特で、不思議な空間です。
一曲一曲に込められた思いを、しっかり一音一音に込めて歌い、演奏されていると感じることができる表現が心地よく、
また、ここでも、”ライブハウスが好き”という気持ちを言葉でも表現でも伝え、今この瞬間を大切にしているなあとひしひし感じました。
極めつけは、アンコール。
出し惜しみは一切せず、今絞り出せるものを、可能な限りギリギリまで絞り出したような贅沢なアンコール。
観客も満足した良い表情でライブを締めくくりました。
ライブハウスが17年も続くということ

三バンドに共通していたのは”ライブハウスが好き”ということ。
表現の場として…
出会いの場として…
楽しみの場として…
出演したバンドそれぞれの”ライブハウスが好き”という気持ちが目一杯、表現され、
そしてこの高田馬場CLUB PHASEの17周年を心から祝っていたライブでした。
ライブハウスもバンドも長く続くというのは本当に凄いことです。
そして、続けるということはとても大切なこと。
uchuu;のMCでヴォーカルのKがこんなことを言っていました。
「uchuu;というバンド名が浸透する前は、ライブハウスに電話すると、バンド名からいたずら電話だと勘違いされることもあった。でも、続けていたら、このバンドを知ってくれている人が増えて、uchuu;というバンドがしっかり理解されていった。」
当たり前のようで、とっても大切なことをステージで発言してくれていると感じました。
高田馬場CLUB PHASEも今回出演したバンドもこの先ずっと続くと良いですね…。
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